ムダな抵抗はやめておとなしく自分が悪かったと認めなさい!

 

 

私のクラスでは、男子たちにイジメられるたびに学級裁判が始まります。

 

 

ただし学級裁判の加害者は私であり、被害者は私に嫌がらせする男子たちです。

 

 

つまりイジメられる私がみんなに責められ、逆に男子たちは私を一方的に責める立場だと言うことです。

 

 

このとき私はわずか6才でした。

 

 

担任の先生がクラスの法律であり先生の言うことは絶対なので、学級裁判というより魔女裁判でした。

 

 

その裁判での私の罪はこれでした。

 

 

 

・男子たちを何度も怒らせまわりに迷惑をかけた罪

 

・私が男子にイジメられない努力しなかった罪

 

・私がみんなを疑い誰も信じなかった罪

 

・私が担任の先生の愛情を受け取らなかった罪

 

 

 

担任の先生は、
「私が男子たちを刺激させて、殴りたくなる状況を作った責任は重い」という理由で、私だけが大声で責められました。

 

 

そして学級裁判の結果はこうなりました。

 

 

 

・男子たちにどれだけ殴られても泣いたり痛がってはいけない

 

・もし泣いたり痛がれは相手を刺激したとみなされ殴られて当然

 

・泣いたり痛がるかわりにつねに笑顔で学校生活を送ること

 

・担任の先生のなでる、げんこつ、キスは愛情なので全部受け入れること

 

・人を疑うことは一切禁止

 

・少しでも逆らえばもっとひどい目にあうのを覚悟すること

 

・私がイジメられるのは自己責任

 

・タダで人間扱いしてもらうという考えは大きな間違い

 

 

 

私はクラス全員の前でこれらを全部守ると約束して、クラスの同級生全員にあやまりました。

 

 

そしてけんか両成敗となり、私をイジめた男子たち全員と、仲直りのあく手をクラスのみんなの前でさせられました。

 

 

ただし相手の男子たちは普通にあく手しないで、私の手を強くにぎりつぶしました。

 

 

痛がれば約束を破ったばつとして私が先生に殴られるので、痛がらないように演技しました。

 

 

少しでも痛がると反省していないとみなされ、私に追加で2、3発殴られます。

 

 

そんな私の姿を見た男子たちは、私にニヤリとしながら必死に笑いをこらえていました。

 

 

そして私と男子は仲直りのキスをしました。
これはハッキリ言ってあく手とげんこつ以上につらかったです。

 

 

仲直りのあく手とキスはセットなので、学級裁判が起きれば私をイジメた男子全員にやらなければいけません。

 

 

私はイヤだったのですが担任の先生が、
「いつまでも人を待たせるな」と私と男子の頭を押さえて、そのまま無理やりキスさせられました。

 

 

これが私にとって今でも忘れられないファーストキスになりました。

 

 

もちろん嫌がらせした男子全員に、仲直りのあく手とキスさせられるわけですから、多いときは1日に10人以上とやりました。

 

 

そして私にあく手とキスした男子たちが、クラスから多くの友達を集めて私を殴りにやってきます。

 

 

私1人に対して10人以上の男子たちに、サンドバッグのように殴られるのが1つのお約束でした。

 

 

学級裁判
みんなにイジメられない努力するとクラスのみんなの前で約束と謝罪
私をイジメた男子と仲直りのあく手とキス
10人以上の男子たちから暴力
学級裁判そして約束と謝罪…

 

 

私はこの無限ループを、小学校に入学してから2年間続きました。

 

 

命の優先順位が最下層の私の価値

 

 

私にとって学校のクラスとは、担任の先生が支配するクラスでした。

 

 

私は担任の先生と同級生に、まっとうな人間として扱われたことは一度もありません

 

 

毎日みんなからゴミを見るような目でにらまれ、少しでも気に入らなければすぐ暴力をふるわれ、普段から見せしめとして同級生の前で殴られました。

 

 

いくら私がみんなに人間扱いしてほしいと願っても、担任の先生と同級生たちはそれを許してはくれませんでした。

 

 

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2章…担任の先生とクラスの男子達による陰湿ないじめ

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